一般に心不全では、心臓のポンプ機能が低下することにより、体内に水分が貯留します。 水分が貯留することで、さらに心臓に負担がかかります。 利尿薬は、体内に溜まった余分な水分をおしっことして排出する薬です。 心臓にかかる負担を減らし、肺や下肢に溜まった水分を排出することで、呼吸困難やむくみなどの症状を改善します。
心不全 尿量増加 なぜ?
心不全の初期では、夜間に小水に起きるようになります(夜間多尿)。 日中、全身に分布していた血液が、夜、横になると体幹に戻り、腎臓の血流が増加するため、就寝後の尿量が増えるからです。
心不全 薬を飲まないとどうなる?
心筋梗塞や高血圧などから「急性心不全」が起きたとしても、きちんと治療を継続すれば、日常生活を普通に送ることができる人もたくさんいます。 しかし、薬の服用や治療を中断したり、放置したりすると、急激に心機能が低下します。 入院を繰り返すうちに機能がどんどん落ちて、やがて命の危険にまでつながってしまいます。
心不全で水分制限 なぜ?
また、水分の量も制限されています。 なぜですか? 心不全では体内の水分が滞ってからだのむくみとなってあらわれることがあります。 塩分の多い食事をとっていると、血液中の塩分濃度をちょうどよく保つために水分を多く摂取したりからだからの水分の排泄が制限されたりし、その結果、からだがむくんでしまいます。
心不全 なぜ水分溜まる?
心不全による胸水貯留のメカニズムとしては、①右心不全による静脈圧上昇のために胸水の吸収が低下する場合と、②左心不全による肺静脈圧上昇のために生じた肺うっ血が高度になって、リンパ管からの排出を越えてしまい、胸膜腔への胸水産生が増加する場合とがあります。